橋本 「harmony」がスタートして今月で3周年ということで、オーガナイザーの原口さん(Takahiro Haraguchi)に、始めた頃のことを振りかえってもらって、どんな気持ちで、このパーティーをやりましょうと提案をしてくれたのかから話を始めたいと思うのですが。
原口 やっぱり、きっかけは、もともとアプレミディがあった空間のbar cacoi(当時はCASE#00001)で2009年8月にあったパーティー「Kiss Of Life」ですね。橋本さんがそのときにムーディーマンだったり、ラリー・ハードだったりをプレイされているブースの前で、僕もDJやるからと誘って遊びにきてくれていたNARUさんとYUJIくんの二人が、ほんとうに気持ちよさそうに激しく踊っていて。すごくいい光景だったんですよね。それが、ほんとうに、よくて。あの光景は、いつ思い出しても、じんわり、何か、こみあげてくるものがあります。で、そういう状況があって、橋本さんと、以前フリー・ソウルであったりとか、橋本さんの選曲を聴いて育ったDJで、今はフリー・ソウルから少し離れた現場にいるDJたちを何とかつなげることができたら、ちょっとよいことが起こるんじゃないか。そういう気持ちが、まず、一番大きかったんだと思いますね。
橋本 いやあ、ありがたい話です。
原口 そして、その時期に、もう一つ、僕が感じていたことは、フリー・ソウル好きだった人たちも、ちょうど今から3年ぐらい前は、60〜70年代のいわゆるフリー・ソウル・クラシックとは、少し違うタイプのボトムの音に心地よさを感じて、違うものを聴いているのではないか。そんな感覚があって。それもあって、フリー・ソウルの感覚をアップデイトしたようなDJって、いないんだろうかって、その当時、ずっと思っていたんですね。で、なぜか、それを橋本さんがやってるんですよ(笑)。
橋本 意識してなかったけど、自然にそうなってたかもね。たしかに、ムーディーマンの中でも、ソウルフルだったり、ジャズ・ファンク寄りだったりするような曲を、あの頃、かけていたよね。
原口 やはり、それは、多くの人に伝わるべきだと思ったというのが、まずありますね。誰も、橋本さんが、そんなDJをやってるって、知らなかったと思うんですね。僕も、そのときのDJセットを聴くまでは、そういうDJを橋本さんがされていることを全く知らなかったですし。けっこう、衝撃が大きかった。そして、やはり、「harmony」関連の話をするときに出てくるのが、メンタル・レメディー「The Sun・The Moon・Our Souls」がアプレミディのCD棚の上に、ディスプレイされていたということ。
橋本 やはり2009年の象徴的な一枚だったんだよね。まだNujabesが生きていた頃で、買ってすぐのときに、彼と「メンタル・レメディー買った? やばいよね」って、話をしたのを憶えているよ。その年のメロウネスやサウダージを象徴する一枚として、カフェ・アプレミディのCD棚の上に飾っていたんだよね。もちろん12インチのヴィジュアル的にもいいし。その光景が「harmony」第1回フライヤーのデザインにもなってるんだよね。
原口 あの光景は、やっぱり、ほんとうに象徴的だと思うんですね。ああいうものを見ると、なぜだか、僕は、フリー・ソウルは、ほんとうにフリーなものをめざしていたっていうのが、すごくよくわかる感じがするんですね。
橋本 どうしても、言葉が大きくなって、ひとり歩きしていくと、一つのジャンル・イメージとか、定義付けみたいなところで、固定化されちゃうところがあるんだけれども、僕の中では、フリー・ソウルに対しては、連続体という捉え方があって。カタログということよりも、運動体。20年の流れの中で見えてくるものが大事だと思っているんだけれども、どうしても、今の世の中のまとめ好きというか、アーカイヴ好きというか、そういう傾向の中で、90年代の一番華々しかった頃の姿だけが、フリー・ソウルとして、イメージされちゃう、と思うのね。原口さんには、もっと、本質的なところに気付いてもらえたから、とてもうれしかったのを憶えてますね。
原口 僕は、フリー・ソウルは、まぶしすぎて近づけないくらいに感じていた人間なので、そこで起こっていたことで、印象に残っていることは、シュガー・ベイブが登場した当時はこうだったのでは? というような、さわやかに風が吹き抜けるような感じとか。
橋本 新しい風が吹いた感じってのは、たしかにあったと思う。
原口 何かさわやかな風が吹いたという感覚は、フリー・ソウルからずっと橋本さんがやってこられたことに通底してあると思っているんですね。
☆☆☆
橋本 DJのラインナップに関しては、原口さんが自信をもっていいと思える人ということで、一任したんだけれども、2か月に1回、一緒にDJやっていく中で、それがとても説得力のある選択だったのだなと、実感として感じられるようになってきていて。それは、何かというと、いつも、無意識に、感じていることだったと思うのだけれども、音楽的な充実とパーティー感の両立みたいなことに対する意識が、同じ方向を向いているメンバーだったっていうことが、今の5人に関しては大きいなあと思っていて。音楽を通して、人とのふれあいに求めていくものが近いメンバーが揃っていることが、3年間楽しくやってこれたことの一つで。各DJ同士も影響を受け合っていて、NYハウス寄りのテイストが強かった部分に対して、デトロイト/ビートダウンだったり、メロディアスかつダビーなリエディットものとか、分立していたものがまざりあっていく感じ。ジョー・クラウゼルとかのある種の音を橋渡しに、「harmony」の中で、溶け合っていったと思うんだけれども、そういう音楽的な好奇心の幅を拡げ合える感じがあったってことが、重要かなと。しかも、そこに70〜80年代の音がうまくまぜたりしていけるようになったというような気がするんだけどね。クラブでのパーティーでは、むしろアフター・アワーズにかかるような美しい曲が、逆にメイン・ディッシュになっていくという感覚も特徴的だね。カフェ・アプレミディの空間とのマッチングもあるんだけれども。
原口 「ブラック・マシン・ミュージック」って、本があるじゃないですか。巻末にジャズに関する言及があって、デトロイト・ハウスとジャズ。今となっては、そのつながりが、よくわかりますね。その匂いって、アプレミディとの親和性は高い。あとは、時代背景として、リエディット・カルチャーがこれだけ一般化したというのは、すごく幸運ですよね。タイミング的に。
橋本 やっぱり、すごくお客さんとの距離を近づけてくれるところがあるからね。逆に、すごい意識していたのはリエディットやカヴァーだったら何でもいいわけじゃないってこと。
原口 このところサンプリング・ミュージックとして、ヒップホップ出身のクリエイターがビートダウンを作るって流れがありますよね。それが、どこか、「harmony」でやっていることと通じていると感じていて。それと、haraguchicともよく話すのですが、サンプリング・ミュージックってことで言うと、ハウスも成り立ちからするとサンプリング・ミュージックで、リエディットものと根本は変わらない、と。で、思うに、何が起こるかというと、ハウスを聴くときの意識がちょっと変わる。リエディット・カルチャーを通過したあとにハウスを聴くときの意識が、ちょっとだけ変わる。正統派のNYハウスでも、何らかの、本歌取りみたいな引用はあって、そういうものに対する意識が、以前とは少し違うかもしれないですね。このタイミングでNYハウスのDazzle DrumsをゲストDJに招んでやってもらっているってのも、その流れなんですね。
橋本 まさにリエディットの使い方が、彼らのプレイは、そうだったね。
原口 NYハウス・セットというオファーで、トーキング・ヘッズ「Once In A Lifetime」のリエディットを入れてくるところが、彼らなりのメッセージだと思うんですね。NARUさんなんかも、そのあたり、意識的ですよね。
橋本 それにプラスして、NARUくんが、やっぱり一貫しているのは、メロディアスな歌心みたいなものを大事にしているというのがあるね。70年代の音源をかけても今の音源をかけても、どんな曲をかけても。この流れで、他のDJメンバーについての印象も続けると、haraguchicがいることによって、僕自身がとてもDJをしやすくなっているっていうのがあるのね。どうしたって、YUJIが体現してくれているような、デフ・ミックス〜シェルター的というか、キャッチーなNYハウス的なものが当然パーティーの中では盛り上がるのだけれども、自分がかけたいラインとかを考えたときに、デトロイト/ビートダウンだったりとか、ブラック・フィーリングのリエディットものであったりとか、ジャズやブラジル音楽の影響を感じさせるようなクラブ・トラックを混ぜていこうとするときに、haraguchicが、そのへんを理解してくれるっていう確信があるから、割と積極的になれるというかね。そうすると、逆に、そこにYUJIとかが、「コレ、なんですか?」って来たりする楽しさもあったりで。
原口 そういうの大事ですよね。気に入った曲を問い合わせにくるっていうコミュニケイションは、パーティーの雰囲気的にもいいですよね。
橋本 YUJIのあの大らかな感じで、お客さんとポジティヴに、ハッピーな気持ちで心を通わせることって、誰にでもできることじゃないから。そこのスケール感をせばめないで、彼自身の好奇心のおもむくままに何かこう、より一皮向けていく上で、僕らのような歳上の音楽好きの存在とかが、多少でも化学反応をおこせればいいなっていうのは、すごくいつも思っていて。NARUくんも、自分の知らないいい音楽がかかってると、素直にいいですねっていう感じで、寄ってくるし。DJ同士がクラブ・パーティーで一番楽しいのって、そういう自分の好きな知らなかった音楽と会えることだったりするから。あの二人の「Unlimited」にしてもそうだし、haraguchicの「communication!」にしてもそうだけど、DJがそれぞれ活動している他のパーティーのお客さんが「harmony」にも来てくれたりすることが多くて、そのことに対する感謝も、すごくある。彼らが別のパーティーでいいヴァイブをつくりあげていることによって、アプレミディでの「harmony」にも行ってみようって感じてくれて、お客さんの層が広がってきたりするのも、すごく感謝しています。
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橋本 では、次は、ゲストDJについて、語っていきましょうか。
原口 まずはTakeru John Otoguroですね。彼は圧倒的な存在ですね。DJとして、とにかくまず、フロアを沸かせられる。それに、音楽的に教養がありすぎるくらいなのに、パーティー感をきちんと表現している。
橋本 ブースに入るだけで、雰囲気つくれるよね。あと、オーディエンスが彼を信頼してる感じが、すごくわかる。広い知識や情熱を持っていながら、すごく目線を低いところに置いているというか。
原口 博識なのに、知識をひけらかさないという。彼が、TCY Radio、Block FMで大ブレイクするのは当然ですよね。彼は、もっと大きいところにいくと思いますし。ほんとすばらしいDJです。
橋本 Max Essaくらいから、ちょっと外部から招いてもいいんじゃないかっていうパーティーのクオリティーになってきたね。彼のあとに、musiqconcierge、Calm、DJヨーグルト、Kza、KAORU INOUEと続いたあたりが圧巻だったよね。
原口 Max Essaの回はすごかったですね。あれだけのDJが、本気でやってましたからね。アプレミディで、間近で、DJする姿をみるのは、感激の一言でした。
橋本 Max Essaとは、海でもやったし、楽しかったね。僕がセオ・パリッシュの「Solitary Flight」かけて、替わった記憶があって。そのリレーが、最高だったよ。「Solitary Flight」で海の家のお客さんから歓声が上がったのを憶えてる。
原口 で、musiqconcierge。彼は、ハウスもかける、ヒップホップもかける、ダブステップもかける。そんなDJなので、「harmony」に相性がいいんではないかと。彼は「Defected」というハウスのビッグネームのパーティーでDJをやったりしていて、大きな舞台で華のあるプレイをするんですね。
橋本 そこから、次がCalmだね。彼が朝方にかけるようなメロウでちょっとスピリチュアルなテイストは「harmony」にジャストだよね。
原口 Calmは、彼なりのダンスフロア仕様のセットをやってくださったんだと思うんですね。クラウン・ハイツ・アフェアとかのディスコを、アップデイトした感じで、うまく使っていたのが、すごく印象的でした。ほんと、いいDJでしたね。そして、DJヨーグルト。彼も、ほんとよかったですね。
橋本 フリー・ソウルをロウビートの鍋で煮込んだようなDJをするって言ってたけど、ほんとうにそうだったね。カーティス・メイフィールドなんかも、まぜながら。
原口 ピッチをマイナス6くらいでディスコをプレイしてたのを見て、それから僕は家でほとんどのレコードをピッチ遅くして聴きなおしましたよ(笑)。その後がKzaですね。僕は、彼の「Le Troublant Acid」という曲がほんとうに大好きで、いつか招びたいと思っていたので、すごくうれしかったですね。DJも、ほんと圧倒的でしたね。同じ曲なのに、Kzaがかけると、悪そうに聞こえるっていうのはすごいですよ。ディスコが、チャラく聴こえたり、薄っぺらく聴こえたりとか、しないんですよね。
橋本 ほんとそう。それは、僕も感じた。彼がかければ、イタロとかでもオルタナティヴに聴こえるっていうことだよね。アラウンド80sの音を、ニュー・ディスコ的な今の音として聴かせるのが、Kzaはうまいなと思うし、そこに原口さんはジャストで反応してるんだろうなって気がするよ。
原口 ディスコを、音の響きもアップデイトした形で聴かせるって、なかなかできないし、しかも、既視感がない。すごいの一言です。そしてKAORU INOUEです。Calm、DJヨーグルト、Kzaを招んで、KAORU INOUEを招ばなかったら、うそですよ。「groundrhythm」の歴史を1時間でコンパクトにまとめた感じの、ものすごい密度の濃いDJでしたね。ジョー・クラウゼル「Agora E Seu Tempo」も、かけましたし。
橋本 名刺代わりだね。あれは、彼のDJで聴きたい曲というか。
原口 KAORU INOUE以降の展開については、その時点で、ゲストとして招きたいと思ってた著名なDJを、一通り招んだという認識なんですね。
橋本 最近は、同じ目線で共闘できるような人たちとつながっていこうという動きだね。
原口 縦ではなく横だと意識的に変わったんですね。「harmony」を陸の孤島にしない。シンパシーを感じる人たちと積極的に関わっていきたい。
橋本 DESTINATION MAGAZINE、Wataru Sakuraba、DJ SHIBATA、Dazzle Drumsと結びついていくというのは、自然な感じがするね。
原口 この前のDazzle Drumsは、ほんと鬼気迫る感じでしたね。「We Got Our Own Thing」のビートが鳴る上で、「Walking In Rhythm」が、上もので乗ってきた瞬間、びっくりしましたね。あのときは、ひたすらドープな感じで、低音がきいた感じで、ずっと地面を這うような感じのビートが続いてましたから。
橋本 あれは、ハイライトだったね。僕もかなり酔っぱらっていたけど、「オッ」と思ったよ。それと、トーキング・ヘッズの「Once In A Lifetime」のリエディットがかかったあとに、僕が興奮してブースに駆け寄ったら、「実は、アレ、僕たちのやつなんですよ」って言ったときのKei Suganoの顔が、よかったよ。すごく謙虚で恥ずかしそうなんだけど、ひそかな自信を感じさせて。ああいうのが聴けるのはいいよね。
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原口 この3年を振りかえると、ほんとうにいろいろなことがありがたいですね。こんなこと言うのはおこがましいかもしれませんが、ハッピーなことをシェアできたらというのが始めた当初からあって。ハッピーなヴァイブレイションをシェアするっていうのは、大事ですね。フリー・ソウルの何がすごかったかって、音楽を自由な場所に連れていったということだと思うんですね。この曲だれも知らないだろうって、こっそり自分だけのものにするのではなく、いろんな人の目の届くところにちゃんと広げていく。音楽をもっと風通しのいい、もっと自由な場所に連れていく。フリー・ソウルのそういう側面を受けついで続けているとしたら、本当にすごく幸せなことだなと思います。そこはブレてはいけないなと、すごく思います。
橋本 毎回ゲストが入るし、2か月に1回であることも大きいかもしれないけど、あんまり固定化しないよさが「harmony」にはあるよね。90年代のフリー・ソウルみたいに毎週のようにやっているわけではないから、強力なアンセムとかは生まれづらいんだけど。その分、自由に、ルーティン化せずにパーティーが続いている感じが、僕はいいと思う。常にスペシャル感を持たせていくことも必要だから、2か月に1回ってのが、現実的なペースなのかもしれないね。
原口 そんな中でも、ある程度、これは、「harmony」で聴いたって曲が増えてくるといいですね。確実に「harmony」のことを認識している人が増えてきて、それなりにこういうことをやってるんだなって、内容まで伝わってきているところがあると思うので。
橋本 フライヤーを毎回ちゃんと作っていることも、長い目で見たら大きいかもね。読み物として、ディスク紹介もあって。
原口 フライヤーは、アプレミディの文化を継承している以上、続けていきたいと思っているんですね。フェティッシュな形で「物」があるっていうのは大きいと感じます。どんな形であれ、フライヤーのような「物」として出し続けたいですね。レイアウトを担当してくれている、鈴木健太郎くんにも、いつも感謝です。
橋本 DJも、1回1回のプレイをほんとうに手を抜かないでやってくれてるよね。それはほんとうにありがたいことだし、こっちも励みになる。襟を正す部分がある。
原口 それでもって、パーティー感ですよね(笑)。
橋本 原口さんがここでは言いづらい言葉を使うと、「お持ち帰りできるパーティー」という部分も大切に、ということだよね(笑)。
原口 友人に、どういうパーティーかと尋ねられると、音楽的な説明抜きにして、とりあえず、シャレで、「お持ち帰りできるパーティーめざしてやってます」みたいなことを言ってたんですね(笑)。パーティーには、意外に欠かせないような気がするんですよ(笑)。
橋本 フリー・ソウルで出会った男女が結婚したり、とかあったもんね。そういうのうれしいよね。「harmony」もそんな風になったらいいなって、思うよ。良いグルーヴ、良いヴァイブス。
原口 まさに。本質的なことは、グルーヴって、普通に生きていて心がわくわくするとかの延長なんじゃないか、ということなんですね。
橋本 “Groovin'”って、ことだよね。“Groovin' On A Sunday Afternoon”だね、まさしく「harmony」は。
原口 ヤング・ラスカルズ!
☆☆☆
harmony classics 40 〜 2012年7月29日&9月30日のレコード・バッグから
selected by Toru Hashimoto
Mental Remedy / The Sun・The Moon・Our Souls
Theo Parrish / Solitary Flight
Moodymann / Ya Blessin' Me
Pal Joey feat. Dreamhouse / Harmony
Lil' Louis & The World / Dancing In My Sleep
280 West / Scattered Dreams〈The Rude Awakening Mix〉
Ten City / All Loved Out 〈Joe Claussell Piano Dub〉
Jephte Guillaume / The Prayer 〈Acroostic Version〉
Byron Stingily / Flying High 〈MAW Brazilian Vocal〉
Sade / By Your Side 〈Jay Denes Naked Soul Remix〉
Scott J. / It's Better 〈Lost Blaze Remix〉
Code 718 / Equinox 〈Henrik Schwarz Remix〉
Bill Withers / Who Is He 〈Henrik Schwarz Re-Edit〉
Jose James / Desire 〈Moodymann Remix〉
Far Out Monster Disco Orchestra / Keep Believing (Can You Feel It) 〈SS Translation By Theo Parrish〉
Felix Laband / Whistling In Tongues 〈Todd Terje Remix〉
Paul Simon / Diamonds On The Soles Of Her Shoes 〈Todd Terje Dub〉
Talking Heads / Once In A Lifetime 〈C2C4 Re-Edit〉
Stevie Wonder / Visions 〈Sasso Re-Edit〉
Marvin Gaye / What's Going On 〈The Reflex Re-Edit〉
Blaze / I Wonder
Moody / Ulooklykeicecreamndasummertyme
Alton Miller / No Stoppin'
Dez Andres / As We Rock On
Mark E. / Beat Down
Sasha Dive / Hey Joe
Larry Heard / Another Night Re-Edit
Kevin Yost / Days Like These
Shazz / El Camino Part 1
Glenn Underground / Head Of House
Joe Claussell / Agora E Seu Tempo
Joe Claussell And Kerri Chandler / Escravos De Jo
Jerome Sydenham And Kerri Chandler / Espirito Du Tempo
Nadirah Shakoor / Love Song
Deep Xcape / After Da Rain
Saint Petersbourg Disco Spin Club / Love Spin
Efeel / Dawn Over A Quiet Harbour
Lord Echo / Wang East
New Zion Trio / Hear I Jar
Uyama Hiroto / Homeward Journey
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11/25(日)18時から24時まで渋谷・カフェ・アプレミディ(03-5428-5121)にて「harmony 3周年」(入場無料)
2009年秋に始まった「harmony」ですが、おかげさまで、三周年を迎えることとなりました。ニュー・ディスコ/リエディットと共振するかのような昨今の「harmony」ですが、スタートのきっかけは、カフェ・アプレミディのCD棚にMental Remedyのレコードがディスプレイされていたことでした。NYハウスは、「harmony」を語る上で避けて通ることはできません。今回のゲストDJは、前回に引き続き、Dazzle Drums。NYハウス・セットです。前回「harmony」で、台風直撃の中、鬼神のような凄みあるプレイを見せつけた二人を見逃し、悔しい思いをした方も少なくないはず。「harmony」第21回、三周年の夜を一緒に楽しみましょう!(Takahiro Haraguchi)
Mental Remedy / Just Let Go
「harmony」3周年。Takahiro Haraguchiいわく、始まりはカフェ・アプレミディにジョー・クラウゼル率いるメンタル・レメディー「The Sun・The Moon・Our Souls」が飾られていたこと。これはその名曲のルーツ。宇宙の鼓動や生命の息吹のように、神秘的でスピリチュアル。美しすぎて、涙が出ます。(橋本徹)
Hiroshi Fujiwara / In Dub Conference
「harmony」も3周年、2回目から参加させてもらって、本当に感慨深いです。Houseを中心にありとあらゆる音楽をかけてきましたが、秋の夜長にはやはり深く美しいこの一枚がしっくりきます。「Natural Born Dub」みたいな曲がかかっても浸れる「harmony」が好きです。おめでとうございます!(haraguchic)
Atlantic Starr / Perfect Love
ずいぶん昔の話だが、NYにあったDance Tracksというレコード店で、スタッフがプレイしていたこの曲を問い合わせて購入した一枚。聞くたびに晩秋のNYの黄昏時を思い出す。80年代のアーバンな感覚に、バラードに定評のある彼ららしい美しいメロディーとコーラス・ワークが光る、正統派ミッド・ダンサー。(NARU)
Coldcut / Autumn Leaves (Irresistible Force Mix Trip1)
原曲とは全く違ったアプローチをしているIrresistible Forceによるアトモスフェリックなリミックス。タイトル通り「枯葉」に包まれながら秋の終わりを感じさせる切ない一曲です。祝「harmony」3周年!(YUJI)
Matthew Bandy Ft. Josh Milan / Wish (Frankie Feliciano Ricanstruction Vocal Mix)
Blaze時代から、心に響くソウル・ミュージックを届けてくれる男、Josh Milan。色々な音世界があって、常に新しいことに挑戦したいけど、やっぱり僕たちにとって、この辺の音は原点。ルーツは大切。汗まみれになってひたすら踊って、一息ついた朝方に聴きたい。彼のレーベルHoneycombからの作品もぜひチェックを。(Kei Sugano – Dazzle Drums)
Ralf Gum feat. Monique Bingham / Take Me To My Love (Ralf Gum Main Mix)
モニークは現在のNYハウスの歌い手では頭ひとつ抜き出て素晴らしいと。ソングライティング能力だけでなく、自身の個性を保ちつつ歌の良さを存分に引き出す、その解釈の深さと技術の豊かさ。アナログのリリースが難しい現在のNYですが、代え難き音楽性が引き継がれていることを彼女の声から感じます。(Nagi – Dazzle Drums)
Dazzle Drumsプロフィール
NagiとKei Suganoによる男女2人組ユニット、Dazzle Drums。それぞれが90年代からDJ活動を開始。ソウルフルなハウスを軸に幅広い選曲が持ち味で、ダンス/ハウス・クラシックスと最新の新譜を織り交ぜプレイする。05年から「King Street Sounds」傘下を中心に楽曲のリリースをスタート、10年から自主レーベルの「Green Parrot Recording」を始動。別名義であるNK RMXも先日東京で開催された「Body & SOUL」でプレイされ話題を集めている。LOOP毎月第2日曜日午後開催「Block Party」主宰。
www.dazzledrums.com