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8月22日──橋本徹のパーティー情報

このひと月半の間、いろいろなことがありすぎて、書き残しておきたいことが山ほどあるのですが、なかなかまとまった時間を割けぬまま、夏をすごしております。とりいそぎ、今週末に行われるイヴェントのご案内だけでも、とペンを執りました。書き残しておきたいこと、については、また近々たっぷりと、このページでお付き合いください。

8月26日(金)青山・FAI「ムジカノッサ、サバービア・スイート20周年を讃える。」
1990年代初め、当時の音楽業界に風穴を開けるにはこれしかない、と作り始めたフリー・ペーパー「Suburbia Suite」。その“Cool Summer Issue”の発行と共に、初めてDJパーティーを渋谷・公園通りにあったDJ Bar Inkstickで開いたのが、ちょうど20年前の夏でした。そのときゲストとして来てくれたピチカート・ファイヴの小西康陽&高浪敬太郎、解散する直前だったフリッパーズ・ギターの小山田圭吾&小沢健二、リトル・クリーチャーズ、サエキけんぞう、サリー久保田といった方々や、そこにお客さんとして来てくれていた、その頃はまだ名を知られていなかったみんな(今回のゲストDJ、松田“Chabe”岳二もそのひとりです)とは、その後、様々な場面で共に仕事したり遊んだり、楽しい時間をすごさせてもらいました。あの夏は、確かに何かの始まりだったのだと思います。
「Suburbia Suite」によって蒔かれた種は大きく育ち、美しい花を咲かせ、豊かな実を結び、そして今、残念なことですが、ゆっくりと枯れゆこうとしています。「Suburbia Suite」が標榜した“カウンター・カウンター・カルチャー”という思想は、皮肉にもカウンター・カルチャーそのものの消滅によって、もはや有効に機能しづらくなっています。“Earbenders for easy listeners”というキャッチフレーズは、無血革命のスローガンではなく、(僕の思い描いていたカジュアルさとはまた別の)現実となりました。それでも、今月のムジカノッサは20周年を祝う会に、と中村智昭から提案を受け感じたのは、枯れゆく生命に水を与えるのも植えた者の務めだ、という宿命のようなものでした。ささやかながらも初心を思い出すべく、高い志をもって、DJブースに立ちたいと思います。
当日は、当時のフリー・ペーパーやフライヤーなども閲覧できるようにするつもりです。リアルタイムで未体験の若い世代にも、直接的な影響だけでなく、広く90年代以降のレコード/CD環境が整っていく(裾野を広げ基準値を上げていく)萌芽を感じてもらえるのではないでしょうか。出演DJ陣が前もって「マイ・サバービア3曲」を選んでコメントを寄せた連続コラムも、ムジカノッサHPで展開されていますので、ご覧ください。それを読んでいるうちに、何となくパーティーに足を運びたくなってくれたら、とても嬉しいです。

8月27日(土)渋谷・SARAVAH東京「Rainbow Town」
先月「bar buenos aires」に出かけたとき、ピチカート・ファイヴのマネジャー時代から僕の古い知り合いで、今はSARAVAH東京のディレクターの飯塚龍太朗氏に、「何かいいイヴェントやってくれませんか?」と声をかけられ、僕自身がオーガナイズすることになったスペシャルな一夜。何かいいイヴェントを、と言われ、すぐに思い浮かべたのが、次松大助のライヴでした。グランド・ピアノがあり、音も素晴らしいSARAVAH東京で、次松くんに思う存分、心ゆくまで弾き語ってもらう、というのは、ひとりでも多くの人に彼の演奏を聴いてもらいたいと思っている僕の夢だったからです(THE MICETEETHのファンはもちろん、メランコリア&クワイエット・ヴィレッジの皆さんも、お聴き逃しありませんように)。
そして、せっかくの機会だから、と夢はさらに膨らみ、ヨハン・クリスター・シュッツとヒロチカーノに声をかけました。昨年末のカフェ・アプレミディ11周年パーティーの感激再び、という嬉しい顔合わせ実現です。スウェーデンからやってきたナイス・ガイ、『音楽のある風景〜春から夏へ』に入れたあの名曲「Passion」に胸を熱くしない人はいないはずのヨハンは、Peacebird名義の新作アルバムも最高にグルーヴィーで、ポジティヴな輝きにあふれていて、まさに絶好調(僕は心からの推薦コメントを寄せています)。それに言うまでもなく、ヒロチカーノがギターを抱いて指弾く「Samba Saravah」なしに、僕らのパーティーを終えることはできません。9年前のカフェ・アプレミディ以来となる、ピエール・バルーさんとの共演も期待したくなってきます。
つい先日には、サプライズ・ゲスト・ライヴも決定しました。ミスター・エルマロ(悪漢)柚木隆一郎率いるグループに、フリーダム・スイートの山下洋が加わるセッション。8/4に酒友・山下洋と鎌倉・cafe vivement dimancheでヒックスヴィルのライヴを観た後、偶然会った勢いで柚木家にてひと晩中とことん飲み明かしたのがきっかけ。杯を重ねながら、エヴリシング・バット・ザ・ガール「When All's Well」やアズテック・カメラ「Oblivious」を弾き語る柚木さんの(意外に思われるだろう)センシティヴな一面を見てしまったのが、何かの縁だったのでしょう。その後も酒宴(酒乱?)の友としての関係は続いています。
ちなみにイヴェント名は、THE MICETEETHの名作「Rainbow Town」の世界観に共鳴して、僕が名づけました。当日のライヴの出演時刻は、次松大助20時、ヨハン・クリスター・シュッツ21時45分、次松大助&ヨハン・クリスター・シュッツ22時45分、ヒロチカーノ23時45分、柚木隆一郎グループ+山下洋25時を予定しています。その前後を固めるDJたちのセレクションも楽しみにしていてください。吉本宏/小林恭/ユズルら、僕の信頼する音楽好きの仲間が集い、腕によりをかけて、とっておきの選曲を披露します。もちろん僕も、たっぷり2時間以上プレイしますので、ぜひぜひいらしてください。Rainbow In Your Eyes, Listen To Your Heartbeat!
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