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2月25日──橋本徹のコンピ情報

先ほどから『Free Soul. the classic of Jose Feliciano』を聴いていて、歌っているうちに気持ちが昂っていつの間にかスペイン語になってしまうところなんかたまらなく好きだな、と考えているうちにふと、この文章を書こうという意欲が湧いてきました。空気を震わせる音楽。魂を震わせる音楽。先日アプレミディ・セレソン店長の武田とも話していたのですが、よく比較されるスティーヴィー・ワンダーやテリー・キャリアーや長谷川きよしはもちろん、若き日のスティーヴン・スティルスやケニー・ランキンやコリン・ブランストーン(一昨夜ライヴを観てきました)、ポール・ウェラーやヴァン・モリソンやホセ・ゴンザレスなどにも通じる凛とした魅力がスピーカーからあふれ出して、熱く胸に迫ってきます。皆さんはこの情熱と哀愁のソウルマンの“フェリシアーノ”という名が、「幸せ者」という意味だとはご存じでしたか?
やはり今月リリースされたコンピレイション『Freedom Suite』も思いのほか好調なセールスを記録していると聞いてひと安心しています。エッジの効いたテーマとコアな内容ゆえに、発売前は「フリーダム倒産か(苦笑)」と自虐的な冗談も口をついていたレコード会社ミューザックの代表・福井亮司さんも3日に一度は電話をくださり、時代の趨勢にはチャレンジングな意志の結晶であるにもかかわらず、不思議なほど好意的な評ばかりの(皆さん心意気を感じてくださったということでしょうか)新聞や雑誌の紹介記事のファックスが随時届いています。中でも特に、「Swing Journal」誌に掲載された大村幸則氏のレヴューは、「コンピで満点というのはかなり異例」という福井さんの話もあって、とても嬉しかったですね。
僕としてはこれを機に、今までフリー・ジャズやジャズ・アヴァンギャルドとして括られてきた音楽の「心」が、スピリチュアル・ジャズ(もちろんジョン・コルトレーンやファラオ・サンダースを含みます)の延長線上で伝わるようになればと思っています。ここ数年の間に植草甚一の本がこれだけリヴァイヴァルしているのに、彼が夢中になって紹介した前衛ジャズがいっこうに聴かれる様子がないのはどうしてなんだろう、と常々感じていたので(音楽についての文章を読むことも楽しいけれど、音楽は情報ではないのだから、それだけでは基本的に不毛だと思うのです)、少しだけ溜飲が下がりました。ちなみに『Freedom Suite』の副読本として植草さんのエッセイ集を僕が現在入手容易な晶文社のカタログから3冊選ぶなら、「ジャズの十月革命」「ジャズは海をわたる」「フリー・ジャズの勉強」という感じでしょうか。むしろ『Freedom Suite』を植草さんのジャズ本のサウンドトラック、と言うべきなのかもしれませんが。
そういえば今月は、僕にしては本をよく読んでいる気がします。何と言っても久々に「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読み返したことがトピックですね。もともと大好きな小説ですが、この歳になって今回がいちばんホールデンと気持ちが同化したような気がしました。すっかり世の中のインチキなものと尊いものの違いに敏感になってしまい、その翌日に書いた、“東京カフェマニア”主宰の川口葉子さんが5月に上梓される予定の書籍「東京カフェの時代」へのこの10年を振り返っての寄稿エッセイも、その影響を色濃く受けてしまったのですが、著者の川口さんと平凡社の編集の方がすぐに「とても感動しました」と嬉しい言葉を返してくださり、お世辞とは知りつつも大変恐縮しています。“ここで僕は思う、ホールデン・コールフィールドのように。「大義のために高貴なる死を求める、卑しく生きるよりも」”といった調子なのですが、やれやれ、自分の知力のサイズに合った理念や思考を身にまとうことの重要性を実感すると同時に、心よりサリンジャーのご冥福をお祈りするばかりです。
その寄稿文を今ひとり再読していて、あまりに大きな感傷におそわれて胸が苦しくなってしまいましたが、過去の自分が眩しい年齢になるというのは、どうにも困った、そしてやるせない感覚です。公園通りの仲間で何でも楽しいことをやりたいね、フィフス・アヴェニュー・バンドのジャケットやナラ・レオンのサロンや「ロシュフォールの恋人たち」のように。そんなことを夢想していた頃のことが照れくさく思い出されますが、本当にこの10年でいろいろなことが変わりました。音楽業界をめぐって直面した状況の変化については、やはり先週遅ればせながら読んだ、原雅明氏の評論集「音楽から解き放たれるために」の第1章“Word & Sound”(書き下ろし)に、僕とほぼ同認識・同感想が丁寧に綴られていましたので、よろしければ読んでみてください。カフェをめぐる状況も、(少なくとも僕は)反吐が出るよね、とホールデンのようにうんざりしてしまう飲食店ばかり残っているように思えることを考えると、音楽シーンとよく似ているのかもしれません。無念としか言えませんが。
とはいえ、厭世的な気分に苛まれてばかりもいられないのもまた現実です。最後はポジティヴに、昨日ついにサンプル盤が送られてきて感激してしまい、ひと晩中リピートしていた『Free Soul. the classic of Nina Simone』のライナーを、この場に転載させていただこうと思います。僕はデザイナーの大久達朗氏からいただいたばかりの「ボリス・ヴィアンのジャズ入門」という本を拾い読みしながら(翻訳・監修を手がけた鈴木孝弥氏も僕の古くからの知人です)、朝4時まで飽きることなく聴き続けていました。より詳しい解説や僕のニーナ・シモンへの強い思い入れは[web shop]のページにも掲載されますので、ぜひぜひご覧ください!
追記:先だっての日曜の午後、フランチェスコ・トリスターノ・シュリメのピアノ・リサイタルを観ることができたのも楽しいひとときでした。“のだめ”ファンをも虜にしそうな美男子の彼ですが、クラブ・ミュージック愛好家にはきっとフランチェスコ・トリスターノの名で知られているでしょう。そう、僕も「The Melody」のカール・クレイグ・リミックスを収めた12インチを何度もDJでスピンした、あのデリック・メイ「Strings Of Life」の好カヴァーでも人気を呼んだルクセンブルグの貴公子です。アンコールで「The Melody」のぞくぞくするような旋律が流れてきたときは鳥肌が立ちましたが、基本的には(客層も含め)コンサヴァティヴなクラシックのコンサートで、幕間にベスラ・ド・ベルフォンのシャンパーニュ(こまやかな泡立ちとフルーティーなアロマのすっきりした辛口で、僕に至福をもたらしてくれる超フェイヴァリット・シャンパンなのです)をいただいた直後のバッハ「フランス組曲第6番」に恍惚となりました。さらに続くストラヴィンスキー「タンゴ」からの展開も衝撃的な素晴らしさ。彼は今後おそらく、世界的に様々な分野で活躍の場を広げていくはずですので、どうかその名をお忘れになりませんように。

『Free Soul. the classic of Nina Simone』
ミュージカル「ポーギーとベス」からの一曲、ジョージ・ガーシュウィン作のスタンダード「I Love You Porgy」のヒットによって1950年代後半に一躍スターダムに登場したこともあり、普段はジャズ・ヴォーカルに分類されることの多いニーナ・シモンの音楽をフリー・ソウル・シリーズで、というのは僕の長年の念願だった。魔法のアルト・ヴォイスを持つジャズ・シンガーであり、神がかり的な腕を持つピアニストでありながら、ソウル/フォーク/クラシック/ロック/ブルース/ポップ/ゴスペルなどの要素を併せもつ稀有なアーティスト。彼女への憧憬と称賛の声は今なお高まるばかりで、シャーデーもエリカ・バドゥもローリン・ヒルもメアリー・J.ブライジもアリシア・キーズもインディア・アリーもエンダンビもジル・スコットもミシェル・ンデゲオチェロもカサンドラ・ウィルソンも、深い敬愛の情を言葉にしている。クラブ・シーンにおいては、ジョー・クラウゼルによる「Feeling Good」、マスターズ・アット・ワークによる「See-Line Woman」といったリミックスが発表されたのも記憶に新しい。ごく最近ではコリーヌ・ベイリー・レイが、最愛の夫の死を経ての再起への第一歩を、ニーナ・シモンがモントルー・ジャズ祭で歌う映像を観たのを機に踏み出した、と語っているのが印象的だった。
1990年代前半、フリー・ソウルを始める頃、まだ20代だった僕が最もよく聴いていた1971年のアルバム『Here Comes The Sun』からのファイヴ・ステアステップスのカヴァー「O-O-H Child」で、このコンピレイションは幕を開ける。清々しく包容力に富んだ歌唱とラテン・パーカッションの効いたグルーヴ感が抜群で、どこまでも昇りつめるようなエンディングも圧巻。白人ながらニーナ・シモンに憧れていたというローラ・ニーロやヴァレリー・カーターのヴァージョンも忘れられない。『Here Comes The Sun』にはこの『Free Soul. the classic of Nina Simone』にエントリーされた楽曲以外にも、ジョージ・ハリソン(ビートルズ)のペンによる表題曲(1972年作『Emargency Ward!』でも彼の作品のカヴァーに耳を奪われることを付記しておきたい)や、ボブ・ディランの「Just Like A Woman」といった素晴らしい白人ソングライターのカヴァーが収録されていて、アイズレー・ブラザーズで言えば『Givin' It Back』や『Brother, Brother, Brother』のような存在感を持つレコードとして、僕は針を下ろし続けている。
続くシャルル・アズナヴールのシャンソンの英詞カヴァー「Tomorrow Is My Turn」は、初めて真夜中にひとり聴いたとき、瞳の奥がどうしようもなく熱く潤んでしまった。泣けるメロディーにストリングス&コーラス、そして歌詞にも涙。今でも(というか、歳をとればとるほど)いちばん胸を締めつけられる曲だ。
「My Baby Just Cares For Me」は初出は1958年のベツレヘムでのデビュー・アルバム『Jazz As Played In An Exclusive Side Street Club』(通称『Little Girl Blue』)ながら、1987年にシャネルのTV-CMに使われイギリスでチャート5位まで上がった人気曲。ここでは選曲の流れ上フィットし、フリー・ソウルらしくグルーヴィーなライヴ版を収めた。親しみやすくチャーミングなシャッフル・ビートにドライヴするピアノがご機嫌で、クラブ・プレイではジャマイカン・ミュージックとも相性がよく、英国〜モッド的な音楽リスナーの支持は特に高い。フリー・ソウルのDJパーティーに荏開津広さんが初めてゲストで登場したとき、まずかけたのがこの曲だったのがひどく印象に残っている。ベツレヘム録音では、やはりモッズ狂喜の打楽器のようにスリリングに跳ねるピアノ・ジャズ「African Mailman」もアプルーヴァル申請していたが、残念ながら使用許諾が間に合わなかった。
続いてもモッド好みのファンキーでソウルフルなナンバー「Ain't Got No - I Got Life」の貴重なヨーロッパ盤7インチ・ヴァージョン。高らかなホーンと合いの手コーラスにオルガンが唸り、リズム・ギターもぎらりと光るミュージカル「ヘアー」からの一曲で、そのシングルのカッコ良い横顔のポートレイトを、この『Free Soul. the classic of Nina Simone』でもジャケットのモティーフとした。2000年代初頭、「Top Gear Free Soul」と題したDJパーティーで、山下洋がたびたびスピンしていた胸のすくようなガッツィー&キャッチーな快演。
ビターで不敵な「Funkier Than A Mosquito's Tweeter」は、アフロ・パーカッシヴに疾走する決定的なキラー・チューン。僕は90年代半ば、どうしてもDJでかけたくて、我が家にある20枚強のニーナ・シモンのアルバムの中では唯一、3,000円以上出して買ったレコードが、この曲を収めた『It Is Finished 1974』。原曲はアイク&ティナ・ターナーで、「Free Soul Underground」では二見裕志がカッコ良くかけていたが、後に英ジャズマンから7インチ再発もされた。
再び『Here Comes The Sun』に戻って、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドでも知られるジェリー・ジェフ・ウォーカー「Mr. Bojangles」のカヴァーは、声とピアノで人生を語れるニーナ・シモンの真骨頂。夕暮れの光景が浮かぶようなペイソスに満ちた歌心が、じんわりと胸に沁みてくる。アップテンポでパーカッシヴかつドラマティックに展開する「My Way」にも同じことが言えるだろう。尊敬するフランク・シナトラのためにポール・アンカがクロード・フランソワのシャンソンに英詞をつけたことで有名だが、ニーナのヴァージョンもシナトラとはまた別の意味で感動的だ。僕は彼女が歌うフランスの曲が好きなのかもしれない。
カナダの詩人&ソングライター、レナード・コーエン初期の名曲「Suzanne」も大好きで、この曲で名を馳せたジュディー・コリンズや、ニーナ・シモンのベスト盤の選曲を手がけたこともあるダイアン・リーヴスなどでよく知られているだろうが、スウェディッシュ・ジャズ・ヴォーカルの編集盤『Apres-midi Voices 〜 Swedish Beauty for Spice of Life』に僕は、知る人ぞ知るアンナ・シセを選んだりもしている。ここではニーナのこまやかな歌唱と60年代後半ならではのアコースティックなリズム感が出色の輝きを放つ。
続くビー・ジーズの「To Love Somebody」もニーナの歌によってフレッシュなソウル・ナンバ−に生まれ変わっている。心晴れるジミー・ウィズナーによる編曲と高揚するグルーヴが颯爽として快い。
ニーナ・シモンは数多くのプロテスト・ソングの名作(「Mississippi Goddam」「Four Women」「The Backlash Blues」など)を吹き込んだことでも歴史上に名を残すが、そんなブラック・ムーヴメント〜公民権運動のサウンドトラックとも言える作品を代表して選んだのが、ウェルドン・アーヴァインとの共作による「To Be Young, Gifted And Black」(邦題は「黒人讃歌」)。アレサ・フランクリンやダニー・ハサウェイでも誉れ高い、黒人の誇りをマニフェストした、まさに金字塔と言うべき名唱だ。この曲の実況録音を収めた1970年の『Black Gold』は、ウェルドンが音楽監督を務めたブラック・フィーリングあふれる傑作ライヴ盤で、いずれも長尺ながら、アフロ・スピリチュアルな「Westwind」、静謐で詩的なサンディー・デニーのカヴァー「Who Knows Where The Time Goes」やノルウェイ民謡「Black Is The Color Of My True Love's Hair」なども素晴らしい。
次のホール&オーツ「Rich Girl」〜ランディー・ニュ−マン「Baltimore」というカヴァーは、いずれも1978年のCTIレコーディング。腕利きミュージシャンによる弾むようなリズムと開放的なメロディーに思わず笑顔がこぼれる前者もさることながら、ゆるやかにロックするビートに哀しげなカーティス・メイフィールド風ストリングスが耳を惹く後者はとりわけ絶品で、すべてのレゲエDJに聴かせたい、そして聴かされたら誰もが心をつかまれるに違いない完璧な一曲だ。
本来はここで、仏キャリーア・レーベルの1982年作『Fodder On My Wings』のCDにボーナス収録されていて、何度となく選曲の仕事でお世話になっているギルバート・オサリヴァン「Alone Again」のカヴァーを続けようと考えていたが、結局は原盤権の所有先がわからずじまいに終わってしまった。そこでこれも夕暮れどきの名曲、アーロン・ネヴィル「Tell It Like It Is」のもともとは未発表音源ながら本当に素晴らしいカヴァーを。かつてピーター・バラカンさんも自身のラジオ番組で絶賛していた、アル・グリーンやロック・ステディーにも通じるレイドバック感をたたえたこの曲は、まさに海辺で夕陽が沈みゆくのを見ながら聴きたい、懐かしい思い出が脳裏によみがえってくるような香り高い逸品だ。
そしてニーナ・シモンが好んでいくつもの曲を歌っていたボブ・ディランの作品を、絶対にこのコンピレイションに反映させたいという強い思いからセレクトしたのが、心のひだまで染みてくる隠れた名演「Just Like Tom Thumb's Blues」。抑えた表現に強い吸引力が宿る彼女の語り部としての魅力を見逃さないでほしい。またニーナの歌に実は白人のシンガー・ソングライターの曲が多いことに気づいてもらえたらとも思う。ジェフ・バックリーが彼女のレパートリーを繰り返し歌っているのは、そのことと表裏一体のエピソードと言えるかもしれない。ニーナは自伝“I Put A Spell On You”の中で、「私はジャズ歌手というよりは、どちらかと言えばフォーク歌手ね」と語っている。
愛と平和を愛し続けたマーティン・ルーサー・キング牧師に捧げられた「Why?(The King Of Love Is Dead)」は、その死の3日後のライヴ録音。静かに怒りと哀しみを内に秘め、“The King Of Love”の早すぎた死を悼む、聴き入る聴衆の姿さえ目に浮かんでくるような一世一代の不朽の名シーンを、永遠に胸に刻み込みたい。彼女自身、「この演奏は誰の心にもあった絶望感と愛をストレートに表現したものになり、自分でも最高の出来だったと思う」と、やはり自伝の中で回想している。
続く「Go To Hell」は、粋なワルツタイムでスウィングするソウルフルなR&B(ギターはエリック・ゲイル)。リズム&ブルースと発音したくなる、ざらっとした60年代の匂い。本来ならこうしたテイストをもう少しフィーチャーしたかった、という気持ちから、次の「Work Song」は60年代半ばフィリップス期の音源を「Tomorrow Is My Turn」と共にライセンス収録させていただいた。ニーナ・シモンが積極的に作品を取り上げていた60年代の新しい黒人音楽の旗手オスカー・ブラウン・ジュニアとナット・アダレイによる定番曲で、渋いピアノとダイナミックなブラスが彩る、パンチのあるジャズとブルースの融合だ。
今現在の僕の最愛聴盤、1969年のピアノ弾き語りアルバム『Nina Simone And Piano!』(かつて中村とうよう氏が「極限まで省筆した水彩画を思わせる」と評していた)からも、曲を選ばせてもらおう。「Everybody's Gone To The Moon」(みんな月へ行ってしまった)は、いつの間にか涙が滲んでいるような、胸がいっぱいになるような、そんな歌だ(聴けばわかるはず)。
「Just In Time」は60年代前半コルピックス期の音源から選りすぐったセレクション。ニーナ・シモンが「マイ・ホーム・クラブ」と呼んでいたNYヴィレッジ・ゲイトでのステージの、温かく寛いだ雰囲気が伝わってくるスタンダード・ナンバー。ハミングに続いて現れる、真珠のように美しいクラシカルなピアノ・ソロを聴いていると、まるで自分もその場に居合わせたような親密な気分になれる。映画「ビフォア・サンセット」での素敵なオマージュ・シーンについては、高橋芳朗氏によるライナーをぜひ読んでみてほしい。
ベッシー・スミスのアダプテイションとも言えるニーナの愛唱歌「I Want A Little Sugar In My Bowl」は、最近はノラ・ジョーンズの愛聴曲として知る人もいるかもしれない。人生の機微を知り尽くした、ブルージーな彼女の真髄が、ここには凝縮されている。それはナイトクラブの音楽としても一級品だ。
最後はもう一度、このところ毎晩のように聴いている『ニーナとピアノ』から、心洗われるようなピアノに導かれる「The Human Touch」。なぜなら、曲名通りヒューマニティーあふれる歌に、聴き終えた後、かならず優しい気持ちになれるから。甘く儚いチェット・ベイカーの歌声と並び称すべき名唱、ホーギー・カーマイケル作の「I Get Along Without You Very Well」も入れたいと考えていたが、トータル・プレイング・タイムが規定をオーヴァーしてしまった。それでも、似たような切り口が多いとはいえ、ニーナ・シモンの編集盤が星の数ほどある中で、僕にとって決定版ベストと言える一枚を作る機会に恵まれたことを、心から幸福に思う。ありがとうございました。
2010年1月 橋本徹(SUBURBIA)
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2月6日──橋本徹のコンピ&映画&DJ情報

遂にコンピレイション『Freedom Suite』が全国リリースになりました。発売日の2/3にはレコード会社ミューザックの福井さん&土田さんと大きく展開してくれている都内のCDショップを訪ね、感謝の気持ちに包まれました。僕らの熱い思いを意気に感じて応えてくれる方々の存在を実感できることは、本当に励みになり勇気づけられます。特にHMV渋谷店3Fではポスターを5枚も額に入れて飾ってくれていて、タワーレコード新宿店9Fでは今回アートワークのモティーフとした中平穂積さんの写真展も開いてくれていました(しかもジョアン・ジルベルト『Chega De Saudade』の再発盤についで、フロア売り上げの2位にパット・メセニーの新譜と並んでいると聞いて、嬉しくなりました)。
その後は中平さんの店「DUG」に向かい軽く乾杯。大学生のとき植草甚一の評論集「衝突と即興」で「DUGの中平穂積氏に」という献辞を読んで以来、僕にとって憧れの人でもあった彼の話はやはり興味深く、オーネット・コールマンやセロニアス・モンクとの愉快なエピソードを披露してくれました。『Freedom Suite』の内容を褒めてくださったのも恐縮でしたが、合流した吉本宏くんも、ルイス・ヴァン・ダイクのピアノはいいね、と意気投合してとても嬉しそうでした。
何となく盛り上がってしまい、続いて「アカシア」で昔ながらのロールキャベツ、クリームコロッケ、カキフライ、ローストビーフ、ポークシチューなどを取り分けながら楽しい晩餐。さらに福井さんの案内で新宿3丁目の「八月社」へ。僕も20年くらい前に何度か通ったジャズ廃盤レコード店のはずが、何とそのスペースが今は、「渋い」としか表現しようがないバーになっていたのです。出された日本酒もどれもうまく、お通しが鮪のぶつ切りというのがまた良くて、僕は伊丹十三気分で小一時間を満喫しました。吉本くんもすっかり気に入った様子で、僕らの間でこの“新宿・昭和な夜”はしばらく流行りそうな予感です。僕にとっては「時代に合わせて呼吸をする積もりはない」(by浅川マキ)と改めて誓った夜でもありました。
その翌日は、僕の生涯の一本「アデュー・フィリピーヌ」のジャック・ロジエ監督の映画「オルエットの方へ」を観に行きました。これがまた、「アデュー・フィリピーヌ」の監督が撮ったことがよくわかる、物語の進行より“人間”の輝きに魅せられる、まるで未編集のラッシュ・フィルムのように(誉め言葉です)生き生きとした最高のヴァカンス・シネマでした。甘酸っぱさとほろ苦さ、ロマンスへの小さな願望や、ヨットで海へ乗り出すシーンの素晴らしさ。映画を観るだけでこんなにも気分が変わるなんて、と何度も感激させられました(ちなみに僕は三人娘の中でキャロリーヌがいちばん好きです)。そしてヴァカンスの終わり、「祭りのあと」のような物寂しさを募らせる潮騒の音が、今も耳に残っています。ジャック・タチの「ぼくの伯父さんの休暇」や、「海辺のポーリーヌ」〜「緑の光線」の頃のエリック・ロメールを思い浮かべる方もいるかもしれません。
昨日はさらに、ジャック・ロジエの短編3作(「ブルー・ジーンズ」「バルドー/ゴダール」「パパラッツィ」)を観に行きました。「ブルー・ジーンズ」(旧題「十代の夏」)はずっと観たかったのに、観られる日が来ることさえ諦めかけていた一本。永遠に眩しく胸を締めつけられる青春映画「アデュー・フィリピーヌ」そして「オルエットの方へ」の序章としても観ることができる瑞々しさに魅了されましたが、僕などが言葉を綴るよりも、ジャン=リュック・ゴダールによる讃辞を引用しておきましょう──「アルチュール・ランボーの詩にうたわれた“二十歳の肉体”のように新鮮で若々しく美しい短編になっている」「熱い砂の上の昼下がりを詩情豊かに刻んでいくキャメラのリアリズムとカットを重ねていくリズムもすばらしく魅力的だ」「まさに青春そのもののように過ぎ去っていく時間についての映画なのである」。
そして今日は、ペドロ・アルモドバルの新作「抱擁のかけら」を観てきました。鮮烈な赤と青の色彩がまぶたに焼きつく映画。物憂い儚さが漂うキャット・パワーの「Werewolf」(あのマイケル・ハーレーのカヴァー曲です)が流れるシーンなど、僕を含む“神経衰弱ぎりぎりの男たち”の心に熱い残像を刻みつけるに違いない、深く胸に沁み入る作品でしたので、これもお観逃しのないように。
それでは最後に告知を。たびたびお伝えしているフリー・ソウル・シリーズのニュー・リリース情報ですが、ホセ・フェリシアーノ盤は2/17、ニーナ・シモン盤は3/3と発売日が決まりました。また詳しく紹介させていただきますが、今回はこの後、『Free Soul. the classic of Jose Feliciano』に僕が書いたライナーを掲載しておきます。それに続けては、2/12に渋谷・bar cacoiで行われるDJパーティー「Lots Of Lovin'」についての文章もお読みください。きっと出演DJたちのグッド・ヴァイブが伝わるのではないかと思います。当日はヴァレンタイン直前ということもあり、チョコレート・フォンデュもふるまわれるそうなので、ぜひ多くの皆さんにお集まりいただきたいです。僕も密かに素敵な出会いを期待していたりします。
それからもうひとつ、3時間以上におよぶインタヴューを受けていた「waxpoetics」誌の最新号が送られてきました。B+によるジェイ・ディー(J・ディラ)のポートレイトが表紙を飾り、そのジェイ・ディーを偲んでの特集が素晴らしいです。ぜひご一読を。フリー・ソウルについての記事は6ページにわたり、インタヴュアーだった吉岡正晴氏が「無数の楽曲の海を駆け抜ける選曲界のマゼラン(史上初めて世界一周をした航海者)さながらだ」と結んでくださったこともあり、“Magellan Of Compilation”と題されているのが照れくさいですが、とても充実した(示唆に富んだ)内容です。2/19には六本木ヒルズのTSUTAYAで僕と吉岡さんによる「waxpoetics」誌のためのトーク・イヴェントも行われますので、そちらにもぜひお越しいただけたら嬉しいです。

追記:「抱擁のかけら」の帰り道にHMV渋谷店に寄って(カルロス・アギーレのファースト&セカンドとセバスチャン・マッキが入荷してましたよ!)、ジャイルス・ピーターソンとステュアート・ベイカーが英ソウル・ジャズ・レコーズで編んだばかりの『Freedom Rhythm & Sound』の曲目を見ていたら、ガトー・バルビエリ&ダラー・ブランドの「Eighty First Street」が入っていて思わず声を上げてしまいました、『Freedom Suite』とのシンクロニシティーぶりに。さらに楽曲こそ違えど、オリヴァー・レイクに始まり、アート・アンサンブル・オブ・シカゴにアーチー・シェップと、収録アーティストも被っていて(しかもこのタイトルでこちらも2枚組)、単行本「Jazz Supreme」で推薦した顔ぶれもかなり揃っているのです。“Revolutionary Jazz & The Civil Rights Movement”を標榜するこのコンピ、もちろんあわてて購入してきましたので、今夜じっくりと腰をすえて聴いてみようと思っています。『Freedom Suite』と共振する部分もずいぶん大きいのでは、というスリリングな予感大なので。

『Free Soul. the classic of Jose Feliciano』
静かに酔いしれるような歌い出しから、じわじわと熱を帯びる歌声。やがて堰を切ったように感極まっていくソウル・フィーリング。ラテン・フレイヴァーに満ちたホセ・フェリシアーノの情熱と哀愁あふれる音楽に初めて魅せられたのは、大学生になったばかりの頃、真夜中のラジオでたまたまドアーズのカヴァー「Light My Fire」を聴いたときだった。生ギターとコンガとフルート、そしてメロウなストリングスも印象深い、まさに心に火をつける決定的な名唱だった。
それから25年近く経って、自分が彼のコンピレイションを編むことになるとは、その頃はもちろん想像もできなかったが、すぐに今は亡き渋谷・ハンター(現在はその同じビルにカフェ・アプレミディがある)の500円コーナーで見かけた、この曲を収録した中古レコードを手に入れた。邦題は『ソウルの彗星/フェリシアーノ』(最高ですね)。アルバムのセッションでベースを弾いているのはレイ・ブラウンだった。歌の素晴らしさは言うまでもなく、楽器の弾けない僕でさえ凄いテクニックだとわかる、鮮やかなリズム・タッチとフレージングのギターにも魅了され、同じ日に同じ場所で買ったリトル・ビーヴァーの「Party Down」の日本盤シングルと交互に、その夜ターンテーブルに繰り返しのせたのを憶えている。
そして8年の時がすぎた1994年の春、DJパーティー「Free Soul Underground」を始めてすぐの頃、僕は彼の奇跡のように素晴らしすぎる名盤『And The Feeling's Good』と出会う。邦題はちなみに『グッド・フィーリング』。この編集盤『Free Soul. the classic of Jose Feliciano』は、フリー・ソウル以降(90年代以降)の感覚でホセ・フェリシアーノのスタンダードは更新されるべきだという考えのもと、1974年に発表されたそのかけがえのないアルバムへの偏愛に基づいて選曲されたものだ。音源の対象としたホセ全盛期のRCA時代と重なる60年代後半から70年代前半は、僕が好きな音楽が歴史上いちばん多く残されたディケイドでもある。そういう意味でこの作品集は、かつて数多く出された彼のベスト盤とは一線を画しているだろう。
とはいえ、オープニングに選んだのはやはり、出会いの衝撃が今なお忘れられない「Light My Fire」(誰も文句はないですよね?)。続く「She's A Woman」は、ホセ・フェリシアーノと同じように素晴らしいビートルズ・カヴァーをいくつも吹き込んだケニー・ランキンを彷彿とさせる。そしてフリー・ソウル・シーンでホセが人気を呼ぶきっかけになったグルーヴィー&メロウな絶品「Golden Lady」が登場。もちろんスティーヴィー・ワンダーのオリジナルも死ぬほど好きだが、この曲を高揚感あふれる軽快なブラジリアン・リズムで聴かせるなんて。イントロが流れた瞬間フロアに歓声が沸き、オーディエンスが両手を掲げ大合唱となるシーンを何度となく目撃した。
その「Golden Lady」と共に90年代のフリー・ソウルのパーティーを席巻したのが、キャット・スティーヴンスのこみ上げるようなメロディーを、やはり軽快なブラジリアン・リズムで聴かせる「Wild World」。後にTVのCMソングとして流れてくるのを耳にしたときは、ひどく感慨深かった。続いての「Chico And The Man」は、『Free Soul. the classic of Salsoul』の冒頭にジョー・バターン版も収めたホセ自作の心洗われる名曲。映画音楽〜ソフト・ロックの名匠チャールズ・フォックスのペンによる「And The Feeling's Good」も、切なくも流麗でドラマティックな逸品。『Free Soul. the classic of Marlena Shaw』で聴ける清涼感に満ちたマリーナ・ショウのヴァージョンもとても素晴らしいので、ぜひ聴いてみてほしい。
さらに、自分が洋楽を聴き始めた頃にネイキッド・アイズでヒットしていたのが懐かしく胸を疼かされる、バート・バカラック&ハル・デヴィッドの名作「(There's)Always Something There To Remind Me」も珠玉の名演。そこから再び2曲のビートルズ・カヴァー、そして『And The Feeling's Good』からのホセのオリジナルとアラン・トゥーサンのカヴァーの2曲へと戻っていく構成も気に入っている。
中盤は『And The Feeling's Good』につぐ愛聴盤と言ってもいいかもしれない、レイドバック感が心地よいスティーヴ・クロッパーとの共同プロデュースによる1973年作『Compartments』から4曲。それぞれロギンス&メッシーナ、レオン・ラッセル、シールズ&クロフツ、ビル・ウィザーズとの70年代前半らしい好コラボレイションだ。
トミー・タッカーがヒットさせた「Hi-Heel Sneakers」やママス&パパスの「California Dreamin'」のカヴァーは、ホセがグリニッチ・ヴィレッジのコーヒーハウスでフォークを歌っていた頃の香りを僕には匂わせる。前者はドノヴァンに通じるような時代の空気を漂わせ、後者は『Free Soul. the classic of Bobby Womack』のハイライトとしたこの曲のボビー・ウーマックによる初期ライヴ録音を思い出させるのだ。ジム・ウェッブの「By The Time I Get To Phoenix」やボビー・ヘブの「Sunny」からも、こうした僕の好きな60年代後半感は伝わってくるはずだろう。
イタリア語で歌われる「Che Sara'」、スペイン語で歌われる「No Soy Feliz」は、ラテン語圏のスーパースターとしての顔を代表して。どちらもラテン特有の朗々とした大らかさ、郷愁を誘うノスタルジックで甘い哀切が胸に迫る。ホセの心震わせる出色のオリジナル・ソング「Daytime Dreams」と「Essence Of Your Love」は、それぞれ終盤のクライマックスとフィナーレに、と選曲を始める前から考えていた。
セレクションに際しては、敢えて彼の長いキャリアや膨大なディスコグラフィー(ラテン語圏における作品も数えきれない)をすべて聴き直すことはせず、ただ単純に自分の手許にあったアルバムから好きな曲を選ぶに留めた。そうすることによって、単なるオールディーズ・ヒットを多く持つポピュラー歌手という視点とは違った角度から、ホセ・フェリシアーノの深く熱い魅力にアプローチできると信じた『Free Soul. the classic of Jose Feliciano』だが、いかがだっただろうか。カヴァー曲の解釈の個性的な素晴らしさも含め、女性で言えばニーナ・シモンと並び称したくなるような、稀代のソウルフルな男性ヴォーカリスト/パフォーマーとしての彼の姿が浮かび上がったのであれば、とても嬉しい。僕はここ最近また、この盲目のプエルトリカン歌手の血の通った歌を、フレディー・コールの「Brother Where Are You」などと一緒にDJプレイするようになったことも、最後に付け加えておきたい。
2010年1月 橋本徹(SUBURBIA)

「Lots Of Lovin'」 
2/12(金)22時から翌5時まで渋谷・bar cacoi(03-5456-2522)にて¥1,000(1ドリンク+チョコレート・フォンデュ+先着50名様スペシャルCD-R)
奇跡の顔合わせが遂に実現しました! みんなが好きなキラキラした90年代の雰囲気を、音楽好きな人にたくさんの愛と歴史的な一夜を、すばらしい音楽と共に!(ユズル) 

DJ's Choice for Lots Of Lovin' 
Mother Earth / Jesse
まもなく復刻されるアシッド・ジャズ・レーベルの名作群の中で「Lots Of Lovin'」にジャストなのはブラン・ニュー・へヴィーズだろうが(前回はHIGH-Dがかけた「You Are The Universe」でフロア爆発しましたね)、敢えてここではマザー・アースを推薦(どちらの再発CDもライナーを読んで、実は山下洋がこれほど記憶力のある男だったか、と驚かされました)。マット・デイトンのソロ名盤『Villager』へと連なっていく胸かきむしられるメロウな哀愁フォーク・ソウル「Jesse」は、まさに不滅の名曲。先日の「Soul Souvenirs」でもかけたらユズルがDJブースに駆け寄ってきて、続く山下洋がブランズウィックのロスト・ジェネレイション「This Is The Lost Generation」(兄弟のような曲!)で受けてくれたのも実にいい呼吸だった。涙のヴァレンタインに捧げます。(橋本徹)

Corinne Bailey Rae / Put Your Records On
彼女の歌の力にいつも魅せられる。新作『The Sea』を聴いて“歌”がこんなにも尊いものなのだとあらためて感じさせられた。前回の「Lots Of Lovin'」で、彼女のファースト・アルバムから「Put Your Records On」をかけていると、思いがけずフロアでみんなの歌声がひとつになった。「さあ、好きなレコードをかけよう」というのは、このパーティーで大切にしていきたいこと。(吉本宏)

L.L. Cool J / Hey Lover
95年ですかね、個人的思い入れがある曲なのでご紹介させていただきました。説明不要です。グッときます。Michael Jackson「The Lady In My Life」のムーディーなトラックを下敷きに、Boyz II Menの甘いコーラスが加わるR&Bテイスト満載のメロウ・チューン。クラブの明け方とか、フロアの隅っこに座って一人ポツンとしてるときに流れたりすると5割増し(笑)。(DJ HIGH-D)

Misty Oldland / Got Me A Feeling
93年作。これは自分の中の失恋ソング。大失恋のときにかかっていて、メロディーの切なさ、ヴォーカルの声の美しさにおもわず泣いてしまう一枚。ヴァレンタインにこれがかかっていて、もし幸せに迎えられたら、どんなにうれしいか、という逆説的幸せ希望ソング。チョコレートの味がBITTERでなく、SWEETであることをのぞみます。(YOKE A.K.A. DJ REDBLOOD)

Angie Stone & Joe / More Than A Woman
Angie StoneとJoeの最高の組み合わせ、バラード系が好きな方にはたまらない一枚かと思います。優しいメロディーに乗せて、この二人の声が絡むと……最高に気持ちが良いです! 私はよくイヴェントのOpenしたての時間帯やBarなどでかけてましたが、家でまったり聴くのも好きです。ヴァレンタインも近いことですし、大切な人と聴くのも良いかもしれませんね。ぜひ一度聴いてみて下さい! Chiemiでした!(DJ CHIEMI)

Movement 98 feat. Carroll Thompson / Joy And Heartbreak
僕の中で、キャロル・トンプソン絡みは間違いない。どの曲も素晴らしくメロウなVIBEに包まれる! レコードGETして、大学生のときに彼女に得意気に聴かせたら、逆にエリック・サティのサンプリングだと教えられた(笑っ)、忘れられない名曲です!(ユズル)

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