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8月19日──橋本徹のコンピ&パーティー情報

例年になく夏の訪れが遅かったせいか、まだまだ残暑が続きますが、皆さんは夏休みをどうすごされましたか? 僕は旅行というわけにはいきませんでしたが、歳下の友人ユズルの車で葉山の海に3回ドライヴに出かけ、のんびりとすごすことができて、昨日ようやく仕事を再開したところです。
今日は午後から青山スタジオで、9/16発売の『Mellow Voices ~ Beautifully Human Edition』のマスタリングでした。前作『Mellow Voices ~ Wonder Love Collection』の人気の高さから察すると、きっと待ってくださっていた方も多いはずの「メロウ・ビーツ」歌もの編第2章となるビクター盤で、サブタイトルはもちろんジル・スコットの傑作アルバム名に由来しています。選曲作業はまず、彼女やキンドレッド・ザ・ファミリー・ソウル&インディア・アリーなどヒドゥン・ビーチ作品とドゥウェレ、ベニー・シングス人脈やシーフ、テリー・キャリアーの新作にリー・エヴァートンといったビクター音源をピックアップし(忘れちゃいけないカーリーン・アンダーソン&ポール・ウェラー「Wanna Be Where You Are」も、ですね)、ドニー「Do You Know?」/マイロン「Brighter Days」/ペヴェン・エヴェレット「This Just In」/ミスティー・オールドランド「Angel」というスティーヴィー・ワンダー〜マーヴィン・ゲイ〜ミニー・リパートンを思わせる名作群に、先週EMIからぎりぎりで許諾が下りて感激したディアンジェロ「Africa」/コリーヌ・ベイリー・レイ「Butterfly」と他社ライセンス音源を加え、第1弾に優るとも劣らない最高の一枚ができあがりました。これもまた、僕にとっては2000年代のメロウなソウル・ミュージックの集大成、という感じですので、リリースを楽しみにお待ちいただければと思います。
そして、早くこのページで紹介したい、紹介しなきゃ、と今月に入ってずっと思い続けていたのが、やはりビクターの“HiHiRecords”の担当ディレクター、平井映子さんからお話をいただいた、来週8/26に発売となる、その名も『親子できく、どうようフリーソウル。』。「Smile with Kids 〜 こどもを育てるすべての人がこどもと笑顔になれますように」をコーポレイト・コピーとする“HiHiRecords”は、メジャー・レコード会社としては初のキッズ・レーベルで、彼女が「橋本さんのファンの方も、そろそろ結婚したり、子供が生まれたり、という世代の方が多いのでは?」と提案してくれたのです。しかも1960〜70年代にビクターに吹き込まれた、何と300曲以上に及ぶとっておきの素晴らしい童謡・子供の歌を録音したCD-Rのプレゼントと共に。
自分にとってエポックメイキングなコンパイル体験になるだろうこの機会に、子供のいない僕も全精力を集中してこのCD-Rに耳を傾けたことは言うまでもありません。「今聴いてもカッコ良くて洒落たアレンジで生演奏された、大人と子供が一緒に楽しめる新鮮で良質な楽曲ばかり」という平井さんの言葉通り、それは嬉しい驚きの連続でした。その中から僕が、“一緒に歌える、一緒に踊れる”というフリー・ソウルのグルーヴィー&メロウな魅力に照らし合わせながら厳選した全33曲が詰まっているのが、この『親子できく、どうようフリーソウル。』です。子供の頃から個人的に大好きな「手のひらを太陽に」「森のくまさん」「クラリネットをこわしちゃった」を中心に、全体の構成をドラマティックに組み立てています。クレジットを見ると、演奏にティン・パン・アレー、編曲に鈴木茂/小坂忠、作曲にいずみたく、訳詞に安井かずみ/石井好子なんて名前が目立つのも、僕には興味深いところですが、詳しい内容については[web shop]のページをご覧いただくことにしましょう。何はともあれ、このポジティヴで切ない輝き、心に強く刻まれる歌の数々を、ママ・パパと子供たちだけのものにしておくのはもったいありません。アートワークを手がけてくれたグルーヴィジョンズ制作による40ページのCDブックレットが、1曲ずつの歌詞にそれぞれオリジナルの素敵なイラストが配された、お洒落な絵本としても素晴らしすぎる仕上がりであることも、絶対に付け加えておかなければなりません。きっとギフトとしても喜ばれるに違いありませんから! 
さて、今週末は丸の内・Cotton Clubでのレオン・ウェア公演も待ち遠しいですが(先週末のドクター・ロバート率いるブロウ・モンキーズも、前回来日の際にオープニング・アクトを務めた山下洋くんたちと存分に楽しみました)、日曜日にはいよいよ、逗子海岸・音霊での『Mellow Beats, Friends & Lovers』CDリリース記念パーティーも行われます。NujabesのDJ時には、Uyama Hirotoとのプレミアムなライヴ・セッションも実現することが決定しました。スピリチュアルなCALM、ホットなJ.A.Mのステージも本当に楽しみですね。DJ Mitsu the Beatsは最近出たニュージーランドのトラック・メイカーであるジュリアン・ダインの「Fallin' Down」のリミックスが超絶品でしたが(メロウなピアノ感がUyama Hiroto「Ribbon In The Sea」と相性抜群、だったりして、早くもヘヴィー・ローテイションしています)、いつもDJプレイも音楽愛にあふれています。Soil & “Pimp” Sessions社長とムジカノッサ中村智昭の同級生コンビもMitsuくんに負けず劣らずのミュージック・ラヴァーですから、大いに期待していただいて間違いありません。もちろん僕も、2009年の夏の終わりを思い出深いスペシャルな一日にして締めくくろうと胸を高鳴らせていますので、ぜひ会場で皆さんにお会いできたら嬉しいです!
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