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9月6日──橋本徹のコンピ&ディスクガイド情報

先週末は、9/24にいよいよリリースを迎えるbird『Free Soul Collection』のプロモーションのために、ご本人と対談したのが楽しかった。人気・実力ともに日本を代表する歌手としてはもちろん、作詞・作曲を含む音楽家として、そして女性としてのbirdの魅力を伝えられるセレクトができればと思っていたが、何よりも彼女自身に喜んでもらえているようなのが嬉しい。収録したい曲は山ほどあったが、“Free Soul”という冠が付いていることもあり、選曲は79分52秒にわたってメロウでサウタージでグルーヴィー、聴き終わった後に少し心が温かくなったり、ポジティヴな気持ちになれるようなテイストで統一した。大ヒット曲「SOULS」「BEATS」「満ちてゆく唇」「オアシス」「桜」のスペシャル・ヴァージョンから、アントニオ・カルロス・ジョビン/マーヴィン・ゲイ/チャップリンの名曲カヴァーまで、ファンならずとも必聴の究極のベスト・コレクションにして感激のレア・トラック集(大沢伸一を始めとする、彼女を支えてきた日本のサウンド・クリエイターたちの水準の高さも感じてもらえると思う)。敢えて言うならイメージ・カラーはグリーン。マスタリングのときbirdの服がグリーンだったので、僕も先日フレッドペリーからいただいたグリーンのスニーカーを履いて対談に出かけた。
土曜日は夜、松江でDJだったのだが、不覚にも出雲空港への飛行機に乗り遅れてしまった。松江行きでこうしたトラブル(自業自得ですが)に見舞われるのは、実は3度目。いつも松江で楽しい思いをさせてもらっているから、出雲の神様が嫉妬しているのかな、と苦笑いしてしまう。それでも次の便があったので無事到着し、DJもたっぷり楽しませてもらった(やはりフリー・ソウル〜メロウ・ビーツ系が強かったですね)。翌日の昼食は、いつもは堀川沿いの「八雲庵」に案内されることが多いのだけど、知る人ぞ知るという「そば岡本」に初めて行って大満足。さらに久しぶりの好天の中、宍道湖を思いきりクルージングできたのが、めちゃめちゃ気持ちよかった。時速40キロぐらい出して、ジェット・スキー並みに風を切って走った爽快な30分。最高に気分をリフレッシュできました。
そして今週は、ディスクガイド本「Jazz Supreme」(至上のジャズ)の制作にとりかかったところです。最後に本の主な内容を載せておきますが、これはぜひ楽しみにしてください。僕もたっぷり132枚分のレコード紹介を書き下ろしますが、世界屈指のジャズ愛好家たちが集まってくれています。海外勢の原稿の集まりが素晴らしい早さで、〔web shop〕のページのマンスリー・リコメンデイションにいくつかエピソードを書いておきましたが、皆さん本当に気持ちのこもったセレクションです。カルロス・ニーニョとベン・ラムディンは僕にとっても涙もののレコードばかり、イーゴンの選盤はレアすぎるのか、僕も10枚中2枚しか聴いたことがありませんでした。日本勢ではすでに、テイ・トウワ/小川充の両氏から原稿をいただいています。テイさんはMOMAのジャクソン・ポロックやバスキアのジャズ・コンピを選んでいるあたりが“らしい”ですね。「Jazz Next Standard」シリーズとは被りなしで選んでくれた小川さんは、コルトレーン「Equinox」にちなんだメール・アドレスにも、ジャズへの深い愛情を感じました。
本の発売は、僕のコンパイラー人生史上いちばんの満足度かもしれないCD『Jazz Supreme ~ Spiritual Waltz-A-Nova』(小川さんもとてもわかりやすいアーティスト解説を寄稿してくれています)と同じ10/3が目標。ですが、今からの作業だと10/10になってしまうかな、というのが正直なところです。いずれにせよ、皆さんに楽しみにお待ちいただければ、僕としても編集・執筆のやりがいがずいぶん増しますので、どうぞよろしくお願い致します!

「Jazz Supreme」(至上のジャズ)ディスクガイド
橋本徹(SUBURBIA)監修のもと、ミュージシャンやDJ/コンパイラーを中心に世界各国の信頼できるジャズ愛好家が大集合! それぞれが愛して止まないフェイヴァリット・ディスク(至上のジャズ)を独自の美意識・価値観に基づきセレクト、自らの言葉で推薦・解説する、まさに待望の決定版ディスクガイド!
●主な内容──350枚以上のジャケ写付きディスクガイドを掲載!
・私の考える「至上のジャズ」各10枚執筆
海外/ジャイルス・ピーターソン、カルロス・ニーニョ(ビルド・アン・アーク)、ベン・ラムディン(ノスタルジア77)、ニコラ・コンテ、ユルゲン・V・ノブラウシュ(ジャザノヴァ)、ジェラルド(JAZZMAN)、イーゴン(Stones Throw)
国内/ピーター・バラカン、テイ・トウワ、菊地成孔、Nujabes、INO hidefumi、松浦俊夫、CALM、井上薫(chari chari)、沖野修也、吉澤はじめ(Sleep Walker)、小林径、DJ Mitsu The Beats、藤本一馬(orange pekoe)、小川充(DMR)、尾川雄介(universounds)、若杉実、丸山雅生(ディスク・デシネ)
・橋本徹の考える「至上のジャズ」計132枚執筆(22テーマ×各6枚)
Spiritual Waltz-A-Nova / Modal Waltz-A-Nova / Modern Waltz Breaks / Fender Rhodes Prayer / Kalimba Meditation / Moonage Mellow Rendez-Vous / Cosmic Noise Illusion / Midnight Chill-Out Blues / Heavenly Quiet Dawn / Prince Of Peace & Flower / Kind Of Blue Impressions / In A Sentimental Mood / Cinematic Dolphin Dance / Hard Bop Renaissance / Brazilian Saudade Voyage / Abstract Jazz Theory etc.
・さらに橋本徹による音楽コラム・エッセイなどを収録
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