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7月23日 ── 橋本徹のインタヴュー/DJ/コンピ情報

今日は涙が出そうになるほど嬉しいことがあったので、特に宣伝することもないのですが、ブログを書くことにしました。中身のない内容になりそうですが、お付き合いください。こんな気持ちで毎日をすごせたらいいですね。
天候にも恵まれた先週末の3連休、きっと満喫された方も多いでしょうが、僕は飲みに行く以外はどこに出かけるでもなく、ただ何となくぼんやりすごしていました。海を見るのは大好きだし、せっかく夏向きのコンピも作ったので、湘南あたりまでドライヴしたい気持ちはなくもないのですが、どちらかと言うと、混雑するこの季節でなくても、と考えてしまう方なので、今年は夏の終わりに行ければいいかな、ぐらいに思っています。でも皆さんはこの夏、海でクルマで、クーラーの効いた部屋で、『Cafe Apres-midi File ~ Everlasting Summerdays, Endless Summernights』と『Groovy Summer Of Love』は絶対に聴いてくださいね。

さて、僕の3連休はと言えば、何をやっていたか、あまり思い出せないぐらいぼうっとしていましたが(そうだ、パヴェーゼの「丘の上の悪魔」と「美しい夏」を読み直しました)、CDのパブリシティーも兼ねて取材を受けていた雑誌「BARFOUT!」が届いたばかりで、岡田准一とそのクリエイター仲間を追った巻頭のグラヴィアをぱらぱらやっているうちに、小学校の頃のようにキャンプに行きたい気持ちがよぎりました。どこか涼しい山あいの川べりで飯盒炊爨、なんていうのもたまには悪くないな、と思えたのです。思い出にばかり生きている最近の僕は、もう少年回帰が始まっているのかもしれません。「銀河鉄道999」のメロディーが頭の中をループします。
「BARFOUT!」では僕は“1993-2008 Indvidualists' Now”という見開きページで山崎編集長のインタヴューを受けたのですが、昔のこともかなり振り返っているせいか、苦笑いしてしまうほどアツイです。ここ数年はポール・ウェラーで言えばスタイル・カウンシル末期のような気分ですごしていたから、そろそろ(ソロ始動作となったポール・ウェラー・ムーヴメントの)「Into Tomorrow」を作らなきゃ、という発言で締めくくっています。実際このところウェラーのソロ作でいちばん聴くのはアコースティック・ライヴ盤の前半、「Brand New Start」から「Above The Clouds」まで(やはり大好きな「The Loved」や「English Rose」を経て!)で、「Above The Clouds」にはスタカンのラスト・アルバムをレコード会社にリリース拒否された頃の、迷いや怒りや諦めがないまぜになった心境が誠実に歌われていて、僕はたまらなく惹かれると共に、理想と現実のギャップ、ファンやマスコミとのすれ違いにもがき苦しんだ彼に、自分の心情を重ね合わせてしまうのです。

『Cafe Apres-midi File ~ Everlasting Summerdays, Endless Summernights』についての取材は、ちょっと前に音楽誌「MARQUEE」でも受けていて、こちらは松本編集長がうまくまとめてくれています。発売は確か8月上旬だったはずですが、実は同じ号で、「フリー・ソウルとさんピンに影響を受けた」と語る□□□(文字化けじゃないよ、クチロロと読みます)の連載ページにも、僕は逆インタヴューの相手として登場していて、これもとても楽しい対談でした。
紙媒体では他にも、8/1発売の「ブルータス」旅特集の中の“チルアウト・ディスクガイド”にインタヴュー&推薦盤1O枚セレクト解説、「FILT」というフリーペーパーに“ぼくらのサマーミュージック”、「一個人」というカルチャー誌に“至福のコーヒーミュージック”というテーマでCD紹介が掲載されていますので、よかったらチェックしてみてください。

それでは最後に、近々のDJの告知を駆け足で。8/5(火)の代官山・UNITでのフレッド・ペリー主催のパーティー「PLAYGROUND」は小林径さんなどと。ライヴはイギリスからTHE BAKER BROTHERS、日本からquasimode。8/8(金)には「BARFOUT!」主催の「middle & mellow meetin' ~ Everlasting Summerdays, Endless Summernights」に招んでいただき、表参道・UCESSで。Cro-magnonのライヴもあるというので楽しみ(何と入場無料だそうです!)。8/10(日)は首都大学東京・日野キャンパスでシステムデザイン学部「サバービア東京プロジェクト」の展示会におけるDJ&トーク(写真家のホンマタカシさんとのコラボレイションを予定しているそうです)。ちょっと遠いかもしれませんが、興味のある方はぜひお越しください。
そして忘れてはいけない、8/23(土)はカフェ・アプレミディで「Cafe Apres-midi File Release Party!」ですね。ホストの僕もはりきっていますが、井上薫(Chari Chari)/福富幸宏といったゲストDJ陣はもちろん、fussy/山下洋などのワック・ワック・チームにTOYONOさんが加わるライヴにも乞うご期待(この豪華メンバーで¥2,000は安くない?)。そうそう、月末には久しぶりに松江に行ったりもしますので、どうぞよろしくです。

追記:9月までリリースはありませんが、コンピの予告も軽く。現在選曲中なのは、自分のための最高のCDを作るために立ち上げる、“至上のジャズ”と題した新シリーズの第1弾『Jazz Supreme ~ Spiritual Waltz-A-Nova』。大胆不敵で不遜なタイトル、と思われる方もいるかもしれませんが、これは期待してください。国や地域や時代やスタイルを越え、メインストリームとクラブ系を横断し、新定番から激レア素材まで至宝・秘宝を駆使して編んだ、究極のジャズ・メニューであることのマニフェストです。「これはジャズか否か?」というような不毛な論議とは最も遠いところにある、“私の考えるジャズ”がここにあります。
そしてその前に出るのが、皆さんお待ちかねのはず、birdの『Free Soul Collection』。予想以上の好セールスを記録したMONDAY満ちるさんの盤に優るとも劣らない一枚になることをお約束します(というか、僕が保証するまでもないですね、ホント最高です!)。
最近ライナーや推薦コメントを寄せたベニー・シングス・プロデュースの女性歌手ジョヴァンカ、クリスチャンヌ・ルグラン・トリオ、ケニー・ランキンのクリスマス・アルバムも、9月には続々登場。さらにメロウ・ビーツ担当ディレクターの発案による“メロウ・ヴォイセズ”なる新企画(言わばメロウ・ビーツの歌もの版で、ディアンジェロの「Feel Like Makin' Love」的なイメージですね)も水面下で進行中ですので、楽しみにしていただければと思いますが、今の僕の本望を敢えて言うなら、今年は年末に向けてクラシック・アプレミディの新作を作れたら嬉しいな、ということかな。まあ、大切な人に喜んでもらえるものなら何でも構わないのだけど、ゴンザレス『Solo Piano』のアナログ盤をひっくり返しながら、そんなクラシック・ピアノ選曲への思いがいつにも増して募る夏の夜でした。HAVE A NICE SUMMER !
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