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5月17日──橋本徹の単行本リリース&パーティー情報

昨夜は山下洋くんと仙台でDJをやり(集まってくれた皆さん、どうもありがとう!)、今日は昼から僕の思い出の店「伊藤屋」で、ゆっくりと生ウニや鮑の天ぷら、竹の子の刺身や三色釜飯(鯛・蟹・鰻)など、美味しい御飯と酒を満喫し、新幹線で熟睡して、さっき東京に戻ってきたところ。家でぼんやりしながら、「ぼくは昼寝と晩酌が好き」というエッセイ集を作ろうか、などと考えている。
昨日からロゴス・ギャラリーで始まった“レアブックコレクション”もさっそく覗いてみた。今年の収穫はウィンゲイト・ペイン「MIRROR OF VENUS」のハード・カヴァー版。掛け値なしの写真の美しさは言うまでもなく、フェリーニとサガンによるキャプション(これくらいの英語の詩文なら僕にも読めるし感じることができる)、そして造本・編集・デザインがやはりあまりにも素晴らしすぎる。とはいえ、こういうお洒落ヌード写真集をアートブック代わりにプレゼントして、「こんな本をキミと作りたいんだよね」なんてモデルのガールフレンドを口説く、というような品のない大人には、皆さん決してなりませんように。
さて、“未来のレアブック”になるかもしれないアプレミディ・ライブラリー。いよいよ「公園通り」三部作の完結編となる「公園通りに吹く風は」が完成し、5/22アプレミディ・セレソン入荷予定。今回はまず何と言っても文章量がすごく、読み応えという意味では3冊の中で間違いなくいちばん充実。最も熱心な音楽好きに捧げたいその内容は、松山猛の本に準えるなら“音楽探検家の雑記帳”、あるいは僕の“早すぎた自叙伝”(byアル・クーパー)。編集の合い間に本当に自伝か遺書をまとめているような気分になったが、吉本宏くんの原稿や対談が入ることで少しでも気軽に読んでいただければ、和田誠と山田宏一が映画についてお喋りした本のように親密な一冊になれば、と工夫を凝らした。そう、今回はちょっとした編集のアイディアも楽しみにしてもらえたらと思う。「編集は偶然を運命の必然に変える」とはゴダールの言葉だが、この本の冒頭で僕はそうしたダイナミズムを味わえた。そしてもちろん、友情に感謝する気持ちも。
インターネット上で読める文章もほぼ全くないので、読めればいいや、とお考えの方も、これはぜひ本を手にしてもらえたら嬉しい。きっと何か音楽を聴きたくなるはずです(というか、そういう気持ちになっていただけたら本望です)。反動でまた軽い読み物も作りたくなってしまったほど、僕には思い入れ深い一冊。バランスを取るために、今年中には「ぼくは昼寝と晩酌が好き」(仮題)も上梓したいですね。
追記:5/23の夜には、「公園通りに吹く風は」の出版を記念したDJ&ライヴ・パーティーも開催します。場所は、バブリーなイメージが苦手な僕にはシックなライブラリー風に生まれ変わったのが嬉しい、六本木ヒルズ森タワー52Fマドラウンジ。詳細は〔information〕のページをチェックしていただければと思いますが、美しい夜景と素晴らしい音楽、そして和やかなお喋りを楽しみに、皆さんお誘い合わせのうえ、ぜひ遊びに来てください。もちろん3冊の本もその場で購入することができます。
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