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4月7日──橋本徹のコンピ情報etc.

 

春がやってきましたね。ずいぶん久しぶりになりますが、ブログ更新を。

 

先月アプレミディ・レコーズからリリースされたルイーザ・ブリーナの『Tao Ta』は、もうお聴きいただけましたでしょうか。現在活況を呈する、ミナス新世代に咲いた美しい花のようなアルバム。ボサノヴァの柔らかな佇まいとトロピカリアの先鋭性に麗しいクルビ・ダ・エスキーナ(街角クラブ)の香りが溶け合った、オーガニック&アコースティックな新名盤の誕生です。ライナーノーツにも書かれていますが、僕は初めて聴いたときすぐに、愛してやまない生涯のフェイヴァリット、カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタの『Domingo』を思いだしてしまいました(そして大好きなヘナート・モタ&パトリシア・ロバートも)。紛れもなく2017ベスト・アルバム認定作、例えばジョアナ・ケイロスを知っていてルイーザ・ブリーナを聴いていないのはモグリ、というか本末転倒ですよね。

 

昨年から長らく待ち望んでいたジジ・マシンの初来日公演も、ついに今月実現することになりました。イタリアの生ける伝説にして絶大な再評価が進んでいる名アンビエント・プロデューサー、そのキャリア集大成ベスト盤も、来日を祝福するタイミングで完成したばかりです。もちろんその名は『Gigi Masin For Good Mellows』。これについてもライナーノーツUNITED ARROWSウェブサイトの連載コラム「音楽のある風景」を読んでいただけたら嬉しいです。ひたすら美しくメランコリックな、まさしくチルアウト・メロウ・ピアノ・アンビエントの最高峰。そのダイジェストはYouTubeトレイラーでお聴きいただくことができます。Nujabesファンも坂本龍一ファンもECMファンも、ブライアン・イーノ好きもバレアリック・チルアウト好きも印象派〜エレクトロニカ好きも、ぜひともどうぞ。ツアー情報も掲載しておきますので、この貴重な機会をお見逃しありませんように。

 

最近の僕は、ルーティン・ワークとしてSpotifyプレイリストUSENチャンネルなどの選曲を担当しながら、コンピレイション制作では、先頃77歳で惜しくもこの世を去ったレオン・ウェアを追悼して、カヴァー/フィーチャリング/プロデュース・ワークも含む彼のトリビュート盤『Free Soul. the classic of Leon Ware & His Works』を進行しています。昨今のジャズ×ラテン・アメリカ新譜の充実で機が熟したと感じる、先延ばしになっていたNY名門レーベルAdventure Musicの2枚組ショウケース『Free Soul Adventure Music』も進めなければなりませんね。もちろんオムニバスの“Good Mellows”新作も。

 

店舗BGMではこの春から新たに、横浜スポーツ・タウン構想の一環で3月に横浜スタジアム近くにオープンした(海も公園も近いのもいいですね)、THE BAYSのセレクトショップとカフェ・ダイニングを手がけていることも付け加えておきましょう(心地よい音楽だけでなくBAYSTARS ALEとBAYSTARS LAGERもとても美味いです)。雑誌ではふたつの女性誌、「Numero TOKYO」4月号の水原佑果/SHUN WATANABEとの“90sグルーヴ”座談会と、「CREA」5月号の“眠りとめざめのための音楽”インタヴューに登場したばかりですので、よかったらご覧ください。

 

 

追記:昨年末のピエール・バルーさん以降、この3か月の間にも、多くの友人や偉大なアーティストが亡くなりました。悲しみに暮れるしかありませんが、心よりご冥福をお祈りいたします。

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